土の上、砂場、動物園は注意!

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土のなかにも水虫の菌が

「庭」「公園」「林」などの”土の中”にも
水虫となってしまう”白癬菌”が棲みついています

実際に土の菌を調べると存在がわかります。

もともとは土に住んでいた白癬菌ですから
土は”ふるさと”みたいなものです。
それが進化して
人の皮膚に棲みつくようになったのです。

土の中の白癬菌は
生き物の毛や皮膚に含まれる「ケラチン」を分解する力が強く
「地面に落ちた毛や皮膚を土に還すはたらき」をしています。

白癬菌はケラチンが大好物ですので
それを栄養に増殖しています。

だから水虫は
ケラチンが多い皮膚、毛(頭皮)にできるのですね。

以前は
「裸足で土の上を歩いても水虫にはならない」と言われていました。
しかし最近では
「水虫を発症することもある」と、変わってきています。

裸足

「土と接した部分にキズがあった」あるいは
「土の上でころんで”すり傷”をつくってしまった」などの場合に
白癬菌が早く侵入してきます。

とは言っても、素足で土の上を歩けば
「気付かないような小さな傷」が自然にできますから
少し歩いた時点で、ほぼ感染の条件を満たしてしまいます

以前、
「健康のため(?)裸足で散歩している」
という方の足を真菌検査しましたら
やはり白癬菌が見つかっています。
本人はまったく自覚症状がありませんでした。

犬などを飼っている方は
「犬小屋」まわりは毛がたくさん落ちていますので気をつけて下さいね。
そういった所に白癬菌は多く棲んでいます。

「動物園」も同じく動物の毛がたくさん落ちていますので
幼児などはご注意を・・・

家の中に落ちている「毛」「つめ」「垢(アカ)」にも
白癬菌が潜んでいるので
「掃除機」や「バスマット、スリッパの洗濯」が有効ということは
一緒に洗濯しても大丈夫?でも解説しています。

キズがいつまでも治らない時は・・・

子供や幼児の”すり傷”切り傷”は
数日から1週間、長くても2週間もあれば治るのが普通ですが
いつまでも治らずジクジクしていたり、赤いポツポツが出てきた時は
上記のような”カビ”が傷に棲みついている可能性があります
ので
医師に診てもらうことをおすすめします。

反対に、受診される赤ちゃんや子供で、
『かぶれ(接触性皮膚炎)』
『多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)』を
水虫と間違って来院する方も多いので、
そういった意味でも、医師に診てもらった方が良いです。

その際は、必ず「真菌検査」を受けて下さい。
hakusen
いくら”専門医”でも、
患者様の話を聞き、患部を診ただけでは
「●●だろう」という予測の段階です。
正確な診断はできていません。
お金はかかりますが『真菌検査』をおすすめします

市販の水虫薬を使ってから検査すると菌が検出されないことがありますので、
受診する前の数日は市販薬などは使わないで下さい。

砂場での注意

砂場は子供たちにとって
とても楽しい場所であり出会いの場でもありますが、
衛生的な視線で見ると
いろいろな菌が住み着いているところです

犬、猫の”毛”や”糞便”、さらに日本感染症学会はカラスやハトから『病原性大腸菌』が検出されたと報告していますので、
それに起因する大腸菌、
もっと言うと寄生虫(!)の存在も報告されています。

  • ネコ蛔虫
  • イヌ蛔虫
  • クリプトスポリジウム
  • 大腸菌
  • カンピロバクター
  • クリプトコッカス

などが、すでに報告されています。

赤ちゃん、幼児はもちろんですが、
妊婦さんもこれに感染すると
「流産」「早産」などの原因になるといわれ、
妊娠中期以降では
胎児に視力障害などの影響もあるという報告もありますので
十分注意してください

以下、文部省より砂場に対しての通知です。

  • 砂を口に入れない
  • 石けんを使用した手洗いを
  • 犬猫などの糞便が確認された場合その周りの砂を含めて処理する
  • 動物侵入の防止のためシートを被覆する

最後に「シート」とありますが、確かに最近よく見かけます。
しかし、このようなシート類で完全に防ぐことはとても難しいのです。

結局、雨水が入りこみますし、
動物などが歩いた同じ所を歩いたクツで入ってしまいます

さらに、
日光による殺菌効果や通気性もなくしてしまうので
湿度が上がり、悪臭や雑菌の増加となります。

また、
砂場が体質的に合わない場合
『砂かぶれ様皮膚炎(小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎)』なども起こします。

この皮膚炎の原因ははっきりしていませんが
ウイルス感染症説が有力です。
女の子に多発し、
治るまでに2ヶ月程度かかる子も多いのです。

抗ヒスタミン剤などの内服薬で治療していきますが、
砂遊びのあとに”手”足”を指の間まで洗ってあげて
砂に触らせないことで改善する場合もありますので
保育園、幼稚園の先生にも同様の処置をお願いしておきます。

ちなみに真夏の”砂浜やアスファルト”などは温度が高すぎて白癬菌は棲みつけません。

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